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2023.12.04

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低炭素型コンクリート材料の研究発表が学会で優秀講演賞を受賞

2023年10月26日~27日に福島県郡山市で開催された「第32回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム」において、当社社員の藤本真世が論文発表し、優秀講演賞を受賞しました。本研究は金城学院大学の朴准教授との共同研究です。

【論文名】太陽光パネル由来のガラス微粉末および細骨材がモルタル物性に与える影響
【著者】◯藤本 真世(金城学院大学大学院)、朴 相俊(金城学院大学)、辛 軍青(安部日鋼工業)、
     宮島 朗(安部日鋼工業)

 近年、急速に広がる太陽光発電設備の中で、問題となるのがその廃棄物処理です。2030年代には大量の太陽光パネルが廃棄される見込みであり、そのなかでも重量の7割近くを占める廃ガラスの適切な利用方法が課題となっています。
 こうした課題に立ち向かい、当社と金城学院大学は「太陽光パネル由来の廃ガラスをコンクリート材料として高度利用する技術」の共同研究開発を推進しています。具体的には、CO2排出量が多いセメントの代用材料としてガラス微粉末を、天然砂の代用材料としてガラス砂を大量に使用します。この取組みは、環境保護と廃棄物の有効利用に大きく貢献し、カーボンニュートラルや低炭素社会の実現にも寄与する画期的なアプローチです。
 当社と金城学院大学は産学連携を通じて、持続可能な社会を目指す新たな一歩を踏み出しました。今後も本技術の実用化を目指して、学術の知識と産業界の技術を融合させ、研究開発をさらに推進してまいります。

外部リンク
公益社団法人プレストレストコンクリート工学会 受賞者リスト
https://www.jpci.or.jp/dddd/d_002-sinpo-yuusyu-kouenn-syou-32.htm

金城学院大学HP
https://www.kinjo-u.ac.jp/ja/news/detail/?id=1712

授賞式写真

著者一同の写真

賞状写真